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「万引き家族」祝パルムドール!是枝監督の映画&ドキュメンタリー傑作選

 

こんにちは、まほろばんです。

 

すごいニュースが飛び込んできました。

是枝裕和監督の「万引き家族」が

カンヌ映画祭でパルムドール!

日本映画界、久しぶりのいいニュースです。

 

日本の作品がパルムドールを受賞するのは、

今村昌平監督「うなぎ」以来、

21年ぶりということです。

 

実は、是枝監督は、

僕と同じテレビの制作会社から

キャリアをスタートしました。

初期のドキュメンタリー番組は、

どれも傑作揃いです。

 

また、小説なども手がけているんです。

「万引き家族」のノベライズはこちら。

 

今日は、この機会に、

映画、ドキュメンタリーの

傑作選をまとめるとともに、

新人時代の知られざる秘話をお伝えします。

 

是枝裕和監督ってどんな人?

是枝監督は、1962年6月6日生まれの55歳。

東京都練馬区出身で、

都立武蔵高等学校卒業、

1987年早稲田大学第一文学部文芸学科を

卒業しました。

 

1987年に番組制作会社

テレビマンユニオンに入社し、

テレビ番組の AD をしていました。

この会社は、「世界ふしぎ発見」や

「ウルルン滞在記」などで

有名な老舗の制作会社です。

初期の頃は、あの伊丹十三監督も

番組作りに関わっていました。

 

オススメの是枝映画ベスト3

この後、1995年に「幻の光」で

映画監督デビュー。

そこから、国内外で高い評価を受ける

映画監督に上り詰めて行きました。

若手映画監督のプロデュースや CM作品、

ミュージックビデオ演出も手掛けています。

 

映画の代表作は、

1「誰も知らない」(2004年)

1988年に発生した

「巣鴨子供置き去り事件」を題材に、

是枝裕和監督が映像化した作品。

母の失踪後、過酷な状況の中で幼い弟妹の

面倒を見る長男の姿を通じて

家族や周辺社会のあり方を問いかけた。

主演の柳楽優弥が第57回カンヌ国際映画祭で、史上最年少で日本初の最優秀主演男優賞を獲得したことで大きな話題を呼んだ。

 

2「ワンダフルライフ」(1999年)

『幻の光』につづき2作目の映画。

ドキュメンタリー出身の作風を生かし、

出演者に簡単な状況設定のみを与え、

即興で作られたシーンが多い。

ストーリーは、

死んでから死後の世界へ旅立つまで1週間、

死者は一番大切な思い出を選ぶというもの。

その思い出は、スタッフ達の手によって

映画として再現される。

そして、

その記憶が頭の中に鮮明に蘇った瞬間、

彼らはその「一番大切な記憶」だけを

胸に死後の世界へと旅立っていく・・・。

 

「そして父になる」(2013年)

2013年に制作された作品。

主演の福山雅治が初の父親役を演じた。

第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。

上映後、約10分間のスタンディングオベーションが起こり、是枝監督や福山らは感極まって涙を流したという。

実際に起きた「新生児取り替え事件」が

題材となっている。

 

テレビドキュメンタリーのベスト3

 

一般の方にはあまり知られていませんが 、

是枝監督の初期のドキュメンタリーは、

傑作ぞろいです。

 ほとんどがフジテレビ系列の深夜に放送している「NONFIX」という枠で放送しています。

 

1しかし・・・福祉切り捨ての時代に(1991年)

水俣病の和解訴訟の国側の責任者であった

一人の官僚が自殺する。

長年に渡り福祉行政に携わってきた彼の軌跡を辿り、弱者切り捨ての時代の姿を浮き彫りにしたテレビ・ドキュメンタリー。 

 

2もうひとつの教育 伊那小学校春組の記録(1991年)


是枝監督が演出を担当した「NONFIX」の1本。教科書を使わない総合学習に取り組んでいる長野県伊那小学校の3年春組の子供たちと、仔牛のローラの3年間の成長記録を綴る。ほぼ全編にわたって監督自身が撮影したホームビデオの映像で構成されている。 

優れた番組に贈られるATP(全日本テレビ番組製作社連盟)賞優秀賞受賞。

 

3彼のいない八月が(1994年)

日本で初めて性交渉によるエイズ感染を公表した平田豊さんの生活記録。

闘病記録ではなく、等身大の一人の人間としての,孤独や弱さにスポットがあてられている。ホームビデオを多用し、

取材者と被取材者の共有した時間を描いた私小説的ドキュメンタリー。

ギャラクシー選奨受賞。 

 

 

新人時代のここだけの秘話

是枝裕和監督には何度かお会いしたことがありますか、すごく知的な監督でした。

 

テレビの制作会社で働き始めた時のことを

聞いたことがあります。

始めた頃は、その仕事に馴染めず、

決して仕事ができる人間ではなかったとのことでした。

 

アシスタント業務の雑用に嫌気がさし、

会社にも行かなかったことがあるといいます。

 

しかし自分でやりたいドキュメンタリーの

企画を見つけ、

撮影を始めたのが上記の伊那小学校でした。

業務の合間にビデオカメラを持って、

一人で小学校に通い始めたと言います。

 

忙しい中、

自分でカメラを回し始めること自体が、

新人離れしていますが、

会社の言いなりにならず、

我を通す信念こそが、大切だと感じます。

それを許した会社「テレビマンユニオン」

もすごいですけど・・・

 

まとめ

是枝監督の映画の基礎を作ったのは、

間違いなくドキュメンタリーです。

 

彼独自の世界観を作ったのは

テレビのドキュメンタリー番組は、

一度放送されてしまうとなかなか見る機会がありません。

たまに映画祭なので上映されることがありますので、よかったら是非 ご覧ください。

 

と、思って調べてみたら、 

来月、日本映画専門チャンネルでも

特集が組まれているようです。

この機会にぜひ!

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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