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“はやぶさ2”小惑星到着まで1か月!読んでおきたい最近の宇宙本①

 

こんにちは、まほろばんです。

 

探査機「はやぶさ2」が、目標の小惑星「リュウグウ」に到達するまで、あと1ヶ月。

ワクワクしてきましたね!

 

最近は、宇宙関係のドキュメンタリー番組の制作をしているので、宇宙関連の資料を読み込んでいます。

 

今日は、その中から最近読んだおすすめの1冊を紹介したいと思います。

 

 

タイトル「宇宙に命はあるのか」

著者は、 NASA 職員の小野雅裕さんです。
一般の人向けに書かれた新書なので、すごく読みやすかったです。

 

 

ではどんな本だったのか、ご紹介していきましょう。

 

著者・小野雅裕さんはどんな人?

小野さんは、NASA の中核研究機関であるJPL( JET propulsion laboratory= ジェット推進研究所)で、火星探査ロボットの開発をされている、気鋭の日本人です。

 

1982年大阪生まれ、東京育ち。

2005年に東京大学工学部航空宇宙工学科を卒業し、同年9月よりマサチューセッツ工科大学に留学。
2013年5月よりアメリカ航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所に勤務しています。


現在は、 2020年に打ち上げ予定のNASA 火星探査計画「マーズ2020ローバー」の

自動運転ソフトウェアの開発に携わるほか、

将来の探査機の自立化に向けた様々な研究を行っています。

ちなみに阪神ファンで、好きなものは「たくあん」だそうです!

私はほぼ同い年なので、この経歴には、すごく興味があります。
そのうち「情熱大陸」なんかで取材してみたいですね。 

面白かった第1章「幼年期の終わり」

この本は、現役の NASA 職員である小野さんが 、2018年2月に出版した本です。

宇宙を夢みた人たちの思いと、その歴史をわかりやすく 網羅し、最先端の宇宙開発状況 から未来へと思いを馳せていきます。


特に面白かったのが、第1章。

現代の宇宙開発が、 SF 作家ジュール・ヴェルヌのイマジネーションから始まったことが記されています。

1865年に発表されたヴェルヌの「地球から月へ」という小説が、人類が宇宙空間に到達することを可能にした大きなきっかけを作ったという話は、とても興味深かったです。

 

著者が伝えたいポイントは「イマジネーションの力」

この本の中には、ジュール・ヴェルヌの「人が想像できることは、すべて実現できる」という言葉が、随所に散りばめられています。

 

宇宙開発の歴史は、イマジネーションが生み出したもので、きっとこれからもそれは変わらないでしょう!

科学者たちへの賛歌

そしてヴェルヌの「地球から月へ」に大きな影響を受けた科学者たちが登場します。


ヴェルヌの小説の中では人間は大砲によって月に到達することになっていたのですが、
彼らはどう計算してもそれで月に行くことはできず、唯一ロケットに乗ってのみ月に行けることを発見したのです。当時、ロケットは時代遅れの乗り物でした。


この本では、フォン・ブラウンという科学者にスポットが当たっています。
彼はナチスドイツの支援を受け、世界世界で初めて宇宙に到達する弾道ミサイルを開発し、その後アメリカに亡命して、アポロ計画で人類を月に送ることに成功するのです。

彼の人生やキャラクターが、とても魅力的に描かれていて、すごく興味深かったです。
やはり著者自身が技術者なので、尊敬する眼差しがあるからでしょうね。

まとめ

この本は、宇宙について書かれた最近の本のなかでも、特に読みやすく、ワクワクするものでした。

宇宙好きの息子にも読んでもらいたいのですが、まだ小学校2年生なので、漢字がちょっと読めないかな。大きくなったら読んでもらおうと思います。

この本では、アメリカとソ連の宇宙開発競争の歴史も知ることをできます。
そして、その後の宇宙開発についても

人類は着実に宇宙に進出し、地球以外に生命体が存在しないか探索しています。
系外惑星の探査にまつわる最新情報も丁寧にわかりやすく解説してくれていて、気軽に宇宙の最新事情を知ることができました。

最も心に残ったのは「我々はなんのために宇宙を目指すのか」という問いです。
イーロン・マスクの業績を称えながらも、宇宙に対する焦りに警笛を鳴らしています。


宇宙開発に携わる者ならではの視点、大いに参考になりました。

 

さっそく、ジュール・ヴェルヌの「地球から月へ」を読んでみようかな。
しばらく、宇宙関連本の読み込み期間が続くので、またオススメがあれば、ご紹介したいと思います!