“はやぶさ2”小惑星到着まで1か月!読んでおきたい最近の宇宙本②
こんにちは、まほろばんです。
はやぶさ2の小惑星到着まで1ヶ月ということで、最近読んだ宇宙関連本をオススメする第2弾。
前回は、「宇宙に命はあるのか」(小野雅裕 著)でしたが、今回は、「宇宙ビジネスの衝撃」(大貫美鈴 著)です。
今月出版されたばかりの本ですが、最近の宇宙ビジネス全体を網羅していて、
非常にわかりやすい内容でした。
では、どんな本か、ご紹介していきましょう!
著者は宇宙ビジネスコンサルタント
この本の著者は、大貫美鈴(おおぬき・みすず)さん。
宇宙ビジネスコンサルタント/スペースアクセス株式会社 代表取締役です。
僕は、twitterでこの著書が出版されることを知りました。
日本女子大学卒業後に清水建設株式会社の宇宙開発室で企画・調査・広報を担当。
その後、宇宙航空開発研究機構(JAXA)での勤務を経て独立。
現在は、宇宙ビジネスコンサルタントとして、欧米の宇宙企業のプロジェクトに参画す
るなど、国内外の商業宇宙開発の推進に取り組んでいるそうです。
本の内容はこんな感じ
タイトルで大体わかると思いますが、この本では、最近の宇宙ビジネスの
動きをわかりやすくまとめてくれています。
スペースX、グーグル、アマゾン、フェイスブックは、何を狙っているのか?
ITの巨人たちが見据える衝撃の未来とは?
など、民間企業の宇宙開発が活発となってきた歴史から、今、宇宙で何が起きているのか・・・それぞれの狙いを教えてくれます。
2005年に17兆円だった宇宙ビジネスの
世界市場「スペース・エコノミー」は、
2016年には実に33兆円にまで拡大しています。
(引用元・「宇宙ビジネスの衝撃」)
10数年でほぼ2倍とはすごいですね!
この本では、こうしたデータを見ながら、今、それぞれの企業が何を狙っているのか?
どうして活性化したのか?などを学ぶことができます。
民間で宇宙開発を牽引するのはこの2人
本を読み進めると、国内外の企業の宇宙開発にかける想いが見えて来ますが、
中でも主役は、この2人です。
「スペースX」のイーロン・マスクと「アマゾン」のジェフ・ベゾス。
イーロン・マスクが、構想の当初から宇宙への夢を公言して来たのに対し、
ジェフ・ベゾスは、宇宙会社「ブルーオリジン」のことを、秘密裏に進めて来たことなど、対比している点が興味深い。
二人は宇宙ビジネスのライバルのような構図で描かれることがありますが、
タイプや戦略は全く異なります。
ただ、二人に共通しているのは、
まずは輸送機を安くつくり、
宇宙へのアクセシビリティーを高めようとしていることです。
(引用元・「宇宙ビジネスの衝撃」)
タイプが違う二人ですが、宇宙を目指す方法論は、同じなんですね。
この二人については、宇宙だけでなく今の時代を考える上で、欠かせない人物だと思います。
なぜ、時代を切り拓いたITプレーヤーたちは、次々と宇宙ビジネスに参入するのか?
彼らは宇宙に何を見出しているのか?
本書は今、宇宙で起きている地殻変動と、これから宇宙を舞台に起きることを、
丁寧に解説してくれます。
宇宙ビジネスの狙い
また、この本でよく理解できたのが、民間企業が宇宙を目指す理由です。
なんとなくは、わかっていたのですが、大分整理できたと思います。
民間企業の大きな目的は「地球データ」
注目されているのが、宇宙からしか取れない「地球のビッグデータ」。
宇宙から地球を観測するモニタリングデータは、地球上のさまざまな動きを正確にキャッチすることができ、例えば、気象変化や流通などに役立てられます。
そして今後は、IotやAIの進化と結びつき、通信はもちろん、製造、流通、サービス、医療、農業、漁業、金融、教育などに
産業革命を引き起こす可能性を秘めているのです。
宇宙は今、ゴールドラッシュ
宇宙は今、ゴールドラッシュ。
そして「宇宙旅行」や「火星移住計画」も、
もはやSFの世界だけではなくなっています。
圧倒的なコストダウンにより、宇宙旅行の実現はもはや時間の問題かもしれません。
最初に宇宙旅行を実現するのは、果たして誰か?
イーロン・マスクは、当初から「火星移住」を目標に掲げており
ジェフ・ベゾスも、宇宙に「100万人経済圏」をつくり出す構想を打ち出している。
この本では、今、宇宙の開発がどの段階まで進んでいるのか?を
全体的に網羅することができます。
おそらく、来月には「はやぶさ2」が小惑星に到着し、世間は、宇宙の話題が盛り上がるでしょう。
実は、私たちの暮らしと密接に関わっている宇宙関連ビジネス。この本で予習しておくのは、いかがでしょうか?
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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